脂質異常症|守口市の循環器内科 ちはるクリニック| 基準 治療

不整脈

不整脈とは

不整脈とは

心臓は1日に約10万回拍動しています。心臓の中の洞結節という場所で定期的に電気を発電し、刺激伝導系という心臓の中の電気の通り道(電線)に流れることで心臓の拍動がうまれます。
洞結節の不具合、電線の不具合、別のところが発電してしまうなどの心臓の電気系統の異常を不整脈と呼び、脈が速い、ゆっくりである、脈が飛ぶというような様々なリズム異常がおきます。

不整脈の症状と診断

全く症状がなく、健診の心電図検査などで初めて不整脈を指摘される方もいると思います。または、めまいや失神、動悸や息切れ、脈が飛ぶ感じといった症状で病院を受診するケースもあるでしょう。症状がなくても治療が必要となる場合があります。自分では気づかないけれど健診結果で受診を促された場合には循環器内科を受診するようにしてください。

不整脈を詳しくみるためには、24時間ホルター心電図が有用な検査です。どのようなタイプの不整脈なのか、1日の中で不整脈がどのくらいでているのかを調べることができます。心臓超音波検査で不整脈がでやすい心臓の病気が隠れていないかを調べることもあります。そのほかにも、運動負荷検査などを行うことで運動したときに不整脈がどのように変わるかをみることもあります。

なお検査については、身体に負担が少ないものから行っていきますが、診断がつかない場合や治療の判断をするのに侵襲的な検査が必要となる場合もあります。

また失神の原因を調べる場合に植込み型心電用ループレコーダー(ILR)という植込み型の心電図を前胸部に植え込んだり、カテーテルで電気生理学的検査(EPS)を行うことで心臓の中の心電図をみることもあります。

これらの検査をすることで、どういったタイプの不整脈かが詳しくわかれば、どのような治療を行う事が最善かどうかを判断していきます。

不整脈の種類

不整脈といっても色々な種類があります。分け方にも様々ありますが、ひとつの分け方として大きく3つ、期外収縮、頻脈、徐脈に分けることがあります。

期外収縮

洞結節以外の場所が発電所になってしまうことを期外収縮といいます。心臓の心房側でおきるものを上室期外収縮、心室側でおきるものを心室期外収縮といいます。気がつかないことも多く、健診などで初めて指摘されることも多くある不整脈です。期外収縮を感じると脈が飛ぶという症状を訴える方もいます。基本的には体調に問題を起こすことはありませんが、あまりにも回数が多い場合には治療を考えます。

頻脈

一分間の心臓の拍動が100回以上の場合を頻脈といいます。運動でも脈は速くなりますし、脱水や発熱、興奮しても容易に脈は速くなります。このように生理的に早くなるものを洞性頻脈といい治療は必要ありません。しかし、心臓の中の電気回路の異常で脈が速くなってしまう場合には治療の対象になります。

特に頻脈には色々な種類があり、心臓の心房側でおきる電気回路の異常を上室性頻拍、心室側でおきるものを心室性頻拍といいます。

上室性頻拍について

上室性頻拍のなかで、若い方では発作性上室性頻拍というのが多く、突然始まり突然終わるというのが特徴的です。中には、健康診断でWPW症候群と指摘されている方は発作性上室性頻拍になることがあるので心当たりがある方は病院を受診してください。

高齢になると、心房細動、心房粗動、心房頻拍といった不整脈が増えてきます。動悸や胸の痛みを訴える方もいますが、全く症状がないこともあります。血栓、脳梗塞のリスクになることもあるので自覚症状がない場合でも、指摘されたりした場合には必ず専門医の受診が必要です。

心房細動について
心房細動について
ここでは特に心房細動について説明します
心房細動の患者さんは非常に多く、65歳以上の高齢者の5%は心房細動といわれています。心房細動自体は危険な不整脈ではありませんが、動悸症状を強く感じたり、脳梗塞を合併するリスクがあるので治療を要します。

心房細動は複数の異常な電気の渦が不規則に心房で高速旋回している状態です。そのため心房は充分に規則正しく収縮することができず、ばらばらに震えているだけの状態になります。正常な脈の時よりは心拍が速く、脈が不規則に乱れるため、動悸や不快感を認めることがあります。また、心房の収縮がなくなり震えているだけの状態なので、心臓の機能も20%程度低下し、もともと心臓の機能が低下している患者さんは息切れやむくみが現れることもあります。さらに、心房の中に血液がよどみやすくなるため、心房、とくに左心耳の中で血栓(血のかたまり)が形成されやすくなります。血栓が血流に乗って心臓の外に流れ出すと全身で塞栓を引き起こす危険性があります。脳に血栓が飛んでしまうと脳梗塞になります。

高血圧は心房細動の原因として知られています。また、体の中のある種のホルモンのバランスが崩れると心房細動が起こりやすくなることがあります(とくに甲状腺機能亢進症)。もともと心臓病(弁膜症、心筋症、虚血性心疾患など)を持っている患者さんは心房細動になりやすくなります。心房細動にならないように、普段から様々な病気を十分に治療することが予防になります。

脈の異常を感じた時には放置せず専門医の受診が大きな病気にならないための第一歩と考えます。

心房細動の治療法はひとつではありません。患者さんの全身状態や心臓の状態、年齢、心房細動持続期間、左心房の大きさなどを総合的に考慮して患者さんに適した方針を検討します。

脳梗塞予防のために抗凝固療法、心拍数のコントロールやリズムを正常に戻すなどの治療があります。

適応がある方にはカテーテルアブレーションをお勧めして治療していただいております。

心室性頻拍について

上心室性のものは持続性心室頻拍、心室細動がありますが、突然意識を失ってしまうなど生命に関わる不整脈です。まずはAEDなどの電気ショックで拍動をリセットするなど緊急を要します。もともと心臓に病気をもっている方や、心筋梗塞になった時などに多いですが、健常な方でも健診でBrugada(ブルガダ)型心電図といわれている方は注意が必要です。精密検査が必要な患者さんかどうか、一度診察を受けることをお勧めします。

徐脈

一分間の拍動が50回以下になってしまうことを徐脈といいます。もともとスポーツをされている方など、脈がゆっくりであることが多く、洞性徐脈といいます。高齢になると房室ブロック、洞不全症候群といった不整脈が増え、徐脈になりやすくなります。徐脈でも特に症状がなければ治療の必要がないことが大半です。徐脈の治療はペースメーカーしかありませんので息切れや失神といった症状がでる場合には速やかに病院を受診する必要があります。

不整脈の治療

主な不整脈の治療はこの4つのうちのいずれかです。

  • 経過観察(そのまま何もしない)
  • 薬物療法(内服薬を飲む)
  • 心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)
  • ペースメーカー(植込み型除細動器など含む)

命にかかわるような不整脈がある場合には、症状がなくても治療が必要となります。また命に関わるような不整脈でない場合にも、日常生活に支障がでるような不整脈の場合には治療を考えることになります。

具体的には、期外収縮や上室性頻脈(心房頻拍、心房細動、心房粗動、上室性頻拍など)で自覚症状がなければ経過観察、自覚症状があれば薬物療法になります。
上室性頻脈で自覚症状があれば第一選択はカテーテルアブレーションが推奨されることが多く、不整脈を抑えるための薬物療法を選択することもあります。また心室性頻脈では生命にかかわる不整脈であるため植込み型除細動器(ICDや薬物療法が行われます。

徐脈の場合には自覚症状がみられる、身体に不調を来しているという場合にはペースメーカーの植え込みを行います。

不整脈が気になったら

ご自身で「不整脈なのかも?」と思う症状があっても実際には心電図をみると不整脈がでていないこともあります。実際に検査をしないとわからないので気になった場合には循環器科を受診してください。また、最近では家庭用の自動血圧計で血圧を測定した際に不整脈マークが点滅するものもあります。健康診断や普段の生活の中で自覚症状がないにもかかわらず、気になることがあればご相談ください。

一般的に、体調がすぐれなかったり、疲れていたり、飲酒後、ストレス、睡眠不足などでは不整脈が認められやすいです。治療中の方、治療を終えた方も不整脈の発作予防のため日頃の体調管理も大切です。

医院概要

ちはるクリニック

住所
〒570-0008
大阪府守口市八雲北町2-10-9
シャーメゾンステラ1階
駐車場2台完備
電話番号
06-6991-8335
診療科目
内科・循環器内科・外科・
リハビリテーション科
院長
医学博士 榎木 千春(えのき ちはる)
・循環器専門医

診療時間 9:00~12:00、16:00~19:00/休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日

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